『美代子阿佐ヶ谷気分』のパンフのためのプロフィール Arbeitsjournal
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2025年4月22日更新
『美代子阿佐ヶ谷気分』のパンフのためのプロフィール
工藤冬里
Maher Shalal Hash Bazはロックに対する罪悪感から出発し、やがて「諦めて近付いていく」という方法を採った。メンバーは最初から超絶技巧の人々の集まりであって、そのあまりの超絶技巧故にギタリストのワンダウンストロークだけで高円寺の店(名前は忘れたけど当時原マスミさんがよく出演されていた)を撮み出されるほどであった。
その後も吉祥寺マンダラII、最近でも高円寺円盤等に出入り禁止を言い渡されている。その様な訳で、超絶技巧故の人々の妬みに対処することがバンドの課題であり続けてきたが、いくら工夫し努力しPAにテムポ正しく挨拶しても世に近付き下手に演奏することが出来ず、禁令下エチオピアの演歌バンドの様な状態に置かれてきた。メンバーは常に下を目指しながら、それでも日夜練習は怠らず幻想の高円寺の幻想のロッククリティークの主催する来るべき幻想のベニューへの幻想の出演依頼を待ち設けており、現在は主に(無善寺に出演料1000円払うことも出来ず、ここなら只なので)高円寺南口ロータリーで合奏している。主な記録には、京都で録音された『マへル京都へ行く(org)』、シアトルで録画された『マへル本店に行く(黒猫音像研究所)』などがある。
(終)
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